オートミールを美味しく食べるには

 健康食品は美味しくない。これは真理だ。
なぜそうなのか? これは想像だけど、健康食品を好む人は、修業が好きだからだと思う。健康食品が好きな人は多分、修行によって何か得難いものを獲得する事を夢見るという感性を持っている人達なのだ。そういう人たちにとって、美味しくないものを我慢して食べる事は将来の喜びと希望に到達するための自己否定的な厳しい修行なのだろうと思う。

 自分は子供の頃一の時期、人生のうちでは極一瞬なのだけど、オートミールを食べていたことがある。家の方針による健康志向の為だ。しかしミルクで煮たそれの味は壮絶で、筆舌に尽くしがたい。チューブ入りヤマト朔を食べた方がまだマシと思えるほどだった。

 という歴史が有った為、私はオートミールは嫌っていた。しかしそれが最近、結構な頻度でオートミールを食べている。なぜ食べるようになったかは自分でもよく分からない。多分近所のスーパーでそれを安く売っていたからだと思う。安かった!に負けた。自分でも本当にポリシーの無い生き方だなと思う。

 で、どうやって食べているかと言うと、ただ丼にオートミールを入れて上から熱湯を注いでいるだけだ。簡単な食べ方だけど、この方が鍋で煮るよりボソボソとした食感が残り、かえって食べやすい。
美味しく食べるコツは、とにかく味を付ける事で、塩でも塩昆布でもイカの塩辛でも梅干しでも良いからとにかく塩辛くする事だ。
さらに、ここにインスタントのコンソメのもとやお茶漬けのもとを入れるとジャンクな味になって、ファミリーレストラン風の味になる。この味は子供や、子供っぽい味覚のまま大人になった人には受けるだろうと思う

 でも私は何故か、こういう濃い味付けをして食べてると妙な事に少し罪悪感を覚える。厳しい修行に耐えきらなくて脱落した感覚だ。
しかし、この退廃した感覚がまた、料理に一味加えているとも思う。退廃は享楽なのだ。(お茶漬けのもとの何か料理かと言うのはこの際気にしない)


日々日常

Posted by kln2