測定値を疑え

前住んでいたところで通っていたガススタンドは、セルフなんだけど店員さんは甲斐甲斐しく働き、色々サービスをしてくれる所だった。

何年前だったろうか、その日は、 若い店員さんが手に測定器を携えてやって来た。 バッテリーの電圧を計ってくれるという。
どうせ給油中は時間が有るし、なんだか急に電圧も気になり始めたので、見てもらう事にした。

ボンネットを開けて測定器を繋ぐと、結果はすぐに出た。電圧は極度に低下していて、バッテリーはすぐに交換が必要なほどに弱っているらしい。

ふいに告げられたその告知には衝撃を受けた。
その機械は小型のプリンターが付いていてセロテープ位の幅の紙に結果を印刷して出してくるのだけれど、その紙に丸と線と点で描かれたプリミティブな顔が悲しく泣いているマークも印刷されていたのを印象的に覚えている。

それは大変だと急いでバッテリーの充電器を買い、一晩充電を行った。
それでもう大丈夫だろうと安心していたら次の給油時、同じガススタンドで例の機械を繋ぐと、 充電前と比べて改善は僅かばかりで電圧はとても低く、 バッテリーは要交換と出た。

これはおかしい。私は、このバッテリーはちょっと前に充電をした旨を伝えた。店員さんの意見は、バッテリー自体が弱っているのではないかとの事だった。

実は、これには自分にも思い当たる節が有った。そのバッテリーは2年ほど前にホームセンターで買って交換したものなのだけど、軽自動車ならこれでいっかと言う感じで一番安い外国製の物を選んでいたのだった。

やっぱ安物は寿命も短いなぁと思ったので、今度はちゃんとユアサのそこそこ良いものを買ってきて、取り換えた。

さて、また給油の日がやって来た。
同じガススタンドで給油していると、またバッテリーの電圧を計ってくれた。多分同じ機械だ。計ってくれた人も同じだったかもしれない。

測定値も同じだった。


Posted by kln2