サンタクロースについて思うこと

発表会の飾りに使われた風船を頂いた。本当は花束のように整えられていたのだけど、帰りに山道を走っていたらカーブでバラバラになってしまったので自分で差し直したら結構難しくて、これは華道、いや風船道だと思った。

しかし、”メリークリスマス”である。若い頃は謎だった。何でクリスマスを祝う親は子供に、いずれは絶対にバレるサンタさんがおもちゃをくれるという嘘を付くのかという事が。

これは想像なのだけど、自分の子供にサンタクロースの嘘を信じさせる親の動機は、子供に自分の言うことを聞かせるための権威として利用したいという事なのではないかと思う。つまり、
「あたしの言うことを聞かないと、サンタさんがおもちゃをくれないよ」と言って子供を従わせたいのではないかと。

なら、何で親である当人がおもちゃのプレゼント与奪件を掴んで行使するというスタイルにしないかと言えば、理由はだいたい次のようなものだと思う。

・親の理不尽な要求に対する不平不満が直接親に向かう事を避けられる。
 なんせサンタさんのする事なので、自分はコントロール出来ないという体を装うことが出来るので。

・親の目の届かない所でも、想像上の監視の目が光っていると恐れさせることが出来る。
 サンタクロースの目はあまねく全地を見張っていると子供が勝手に想像を膨らまさせ、こちらが言う以上のことを恐れたり敬ったり喜ばせようと努力させることが出来る。

つまり、サンタクロースの嘘を信じる子供は勝手にいい子になってくれるのだ。凄いなサンタクロース。

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