30年前のパーカーソネット万年筆

これは、最近筆記用具に凝っている娘が母親の手から開放し、獲得したパーカーソネット。しばらく使われていなかったので、ぬるま湯につけて固まったインクを溶かしている。

これは、元の持ち主が20代の時に彼女の父親からプレゼントされたものとの事。とすると、買ってからもう30年くらいは経っている事になる。
ご存知の方も多いと思うが、パーカーソネットは大ベストセラーの万年筆で何が良いかというとまず細い事。表記の割に太いのが多い外国製のペンの中にあってこれはペンポイントが小さく更にはインクフローも少なく、ペン先の表記通りに細い字が書ける。写真のこれはFだ。FだとFらしくちゃんと細くて、手帳に漢字を書くのに全く問題がない。
そして、そんな渋いインクフローにもかかわらず字を書いていて全くかすれる気配を見せない。
ペン先はしなやかで紙への当たりは柔らかく、細字の割に滑り具合も良く、普段遣いにはまあこれ以上のものは無いだろうという感じがする。

ただこれはペン軸の上の方が真鍮製、下の方がプラスティック製で、バランス的には若干上が重たく、ここは好みが分かれる所だと思う。

ラミーのコンバーターが使えた。


平らで銀色な時計の針は見えにくい(事がある)

先回のエントリーではシチズンQ&Q H062-005を買った事を書いたが今回はその続きで、数日使ってみての感想。
件の時計は写真向かって左の物。付けてみるとプラスティック製はやはり軽いし、まるでおもちゃな見た目も悪くない。因みにバンドは元々付いていたものではなく、キュウリのお漬物みたいな配色が気に入って買った。

時計は、よく見ると数字は夜光塗料で盛り上がり、針はきれいなリーフ型で特に長針はすーっとインデックスまで先が伸び、途中は窪んだ中に夜光塗料も塗られて、と、割りと凝ったデザインだ。(因みに夜光塗料はインデックスにも付けられていて暗い中で一応光る。が輝度は低い)

ただ、時針と分針が平らな金属製で、これが角度や光の調子によって見え方が変わってしまい、見えにくい事があった。勿論リーフ型の夜光塗料の部分は見えるのだけど、その部分は両方の長さがとその差が中途半端でぱっと見分かりづらい。

この時計の銀色の針が見えづらいのは、平らで光沢がある仕上げだからだ。これだと光を鏡のように入射角と反射角を同じにしてしまい、見る角度によって明るさが変わってしまう。時には真っ黒に見えることもあり、文字盤の黒と馴染んでしまう。

右は比較のために置いた、やはり銀色の針の、ボッチア 510-93(これもバンドはもともと付いていた革製からナイロン製に付け替えている)。こちらは針が円柱形で、一見何の飾り気もないただの線にしか見えないのだけど、どの角度から見ても文字盤とのコントラストが付き、立体的なインデックスには影も付いて、ぱっと見てさっと針の位置を読み取る事ができる。

こんな腕時計でもデザインは奥深いものだと思った。

カメラマンには腕時計が必要。なぜ? 何が良い?

最近は保育園の撮影が多いのだけど、この仕事に腕時計はつくづく便利だと思う。

時間の流れというものは(現代社会においては)天体の運行のごとく揺るぎなく均一であるという認識はあるものの、撮影に夢中になっていてるとつい時が経つのを忘れ、その効果はあたかも龍宮城に招待された浦島太郎の如く貴重な撮影時間を浪費させてしまう。
ハイテク社会の現代でも時間は、主観的には決して標準化はされていない。

保育園では他のクラスでも同時進行で色々なことをしてるので、ペース配分を乱さず全てのクラスで良い写真を撮ってゆくために現在時刻の確認は欠かせない。その際、一瞬で時刻を知ることが出来、残り時間も把握しやすいアナログ表示の腕時計は竜宮城的保育園内において大変便利な道具なのである。

付ける時計は見やすければそれこそ何でも良いとは思うけど、もしこれから買うのなら風防(前面のガラス)は樹脂製が良いと思う。
保育士さんのする腕時計の割合はどこに行ってもG-Shockが多い。これは気がするだけではなくちゃんと数えた。その他の時計でも殆どの人がいわゆるチープカシオ等、やはりプラスティック製のものを付けて、これは多分保育園で万が一時計のガラスが割れたら嫌だからだと思う。

私は最近まで手持ちの普通の前面がガラスの腕時計を付けていたのだけど、先日その時計の針が取れてしまい、修理するほどのモノでもなかったので、この際と思い、新しくアクリル風防の腕時計を買った。(カメラマンならカメラのレンズという大きなガラスを何枚も持ってウロウロしている訳だけど、それはそれである)

このソーラー時計「H062-005」は風防だけでなくガワもプラスティク製で見た目は率直に言って安っぽい。NATOタイプのベルトはナイロン製で輪をかけて安っぽい。でも、その佇まいを含めて気に入った。特に、数字の12と6のフォントが少しだけ大きいという毒が入っているところが良い。

アローカナの青い卵

道端で青い卵が売っていた。6個で250円はちっと高いかなとも思ったけど、珍しいので買ってみた。写真は別に加工されたものではなく、この卵は本当にこのような色をしている。(奥にある白いのは普通の鶏卵で比較のために置いた)

味はやや濃くて美味しいと思ったけど、でも率直に言って鶏卵の範疇。

葉牡丹は育ついつまでも

去年の冬から庭の花壇を縁取っていた小型の葉牡丹のうちの一つが、秋になっても枯れないで茎を伸ばしている。
調べてみた所この植物はアブラナ科の多年草だそうで、どうもこのまま育ち下手をするとこの枝の先にまた結球を作るらしい。

なかなか好奇心をソソられる未来だけど、でもこの場所でそんな事されたら恐怖の人食いキャベツみたいになる事は想像に難くない。

プレシジョンスポーツは良く走る(中古だけど)

これは娘が高校の時通学用に買ったアサヒプレシジョンスポーツ。もう要らないと言うので頂いた。

古いモデルで、「クロスバイク」という言葉がマウンテンバイクと街乗りのクロスという意味が色濃かった時代のデザインは三角断面のダウンチューブに強くスラントした太いトップチューブと、今見るとちょっと古典的。昔のマウンテンバイクの雰囲気だ。

しかしまあ、これが良く走る。ペダルに体重をかけるとそのエネルギーは直ちに前進するスビートに変換され加速度で脳内に喜びの電撃が走る。この感覚はまるで初めて翼を得た深海魚のそれだ。

ただ、ちょっと困った事が有って、元々ついていたサドルがどうも具合が悪い。クッションが厚くてお尻を衝撃から守ってくれるのはいいのだけど、それがちょっと厚すぎて長時間乗っているとお尻以外の所が痛くなってくるのだ。

なので、Amazonでサドルだけ買た。
これはイイ。これが有ればこれでどこまでも走れる気がする。

それで喜んで取り付けて走ってたら、突然ガクっとサドルの角度が変わってしまった。結構家から遠くまで来てしまったのに。整備用の道具を持ってこなかった事を後悔した。
とは言え座れない自転車でも走る事は走るので、何とかなった。

マンデリンの味

生まれて初めて、コーヒー豆を買ってみた。自家焙煎の豆を客が自分で選んで買う専門店で。

店がそこにある事自体は前から知っていた。自宅から自転車に乗って浅川沿いを日野方面に向かうといつもその店は見えていた。見えるだけに留まらず、焙煎の甘い香りを漂わせる日もあった。

いつかここでコーヒーを買おうと思いながらその店の前を通り過ぎる3年の間、買わない事に全く理由は無かったし買うお金が無かったわけでもなかった。つまりいつ買っても良かった訳だけど、逆にそういう恵まれた環境ではあまり行動は起きないものだ。

しかし、きっかけというのも突然にやってくる。今回のそれは多分、その日IKEAでまたまコーヒーミルを見たのが主な要因なのではないかと思う。

そのコーヒーミルは買ったのではなく見ただけである。大体ウチではあらかじめ挽いてあるコーヒーを買ってきて利用しているので、コーヒーミルは使わない。だから別に関係ない筈だ。
しかしただコーヒーミルを見るだけで、そしてほんのちょっと、コーヒーミルの有る生活を思い描いただけで(しかもそれは粉挽いた後の掃除は面倒くさいな、買うのやーめた、と考えただけだったのに) コーヒーを買ってしまうというのは、我ながら影響受けすぎだと思う。

肝心の味はと言うと自分ははっきり言ってコーヒーの味は分からない。なので、このちょっとお高めのコーヒーも飲んだときには特段美味しいとは思わなかった。むしろ普通のコーヒーだと思った。
でも、次の日の朝にいつも飲んでいるブレンドコーヒーを飲んだら、普段は何とも思わないその味の欠点が分かってしまう気がした。マンデリンは味がはっきりしているので、舌に教科書のように働くのだと思う。

トコットのバンパーを取り替えた

車の後ろをぶつけてしまったので(スミマセン)、壊れたバンパーを交換した。と言っても、Yohooオークションで適合する中古部品を買って、文字通りプチプチと外して付けただけ。簡単なものだ。(安くはなかったけど)

バンパーと言えば私は小学生の頃、車に詳しい友達に、車のボディ全てをバンパーで作ったら衝突しても壊れない車が出来るのではないかというアイディアを語った事がある。しかし、彼が言うには「そんなの重くて走らない」との事だった。
そうなのである。昔の車のバンパーは厚い鉄板を折り曲げて出来ていてとても丈夫だけどとても重くもあった。

それに比べると今の車のバンパーはペナペナのプラスティックだ。軽いのはよいのだけど衝突の衝撃から車を守るという機能は殆どない。
どちらが良いのかは一概には言えないが、でもこんなにペナペナならば、いっその事車全体をゴムとかウルトラマンの表面とかのように柔らかくしてくれれば良いのにと思ったりもする。少なくとも、よく車を擦ったりぶつけたりする自分としてはそっちのが嬉しい。

因みに今回の経験で解った事として、どうもバンパーにヒビが入ると車の走りが変わるらしいというものが有る。具体的に言うと割れている方がスピードが出る。
理由は、上の写真だとヒビは手で押し込めてあるのでわかりにくいが、ヒビはタイヤハウスの上に有り、ここから空気が抜ける事が空力に良い作用をしていたからなのではないかと想像する。

しかしまたこれには、傷の入った車を走らせることの心理的作用もあるのかもしれない。傷を人に見せびらかしたくて無謀な運転をする心理だ。もちろんこれは無意識下のものであり、この手の欲望は前頭葉が抑えているものなのだけど、トコットのアクセルペダルは敏感なのである。

IKEAのペッパーミルを買った

IKEAのペッパーミルを買った。

それまでは写真は向かって右に写っている業務スーパーのミル付き胡椒を使っていた。この瓶には蓋の所にミルが付いていて、買ってきたらそのまま胡椒挽きとしても使える。
ただ、このプラスティック製のミルは壊れやすい。
実はこの商品には詰替え用に中身の胡椒だけも売っているのだけど、詰め替えたことは一度もない。最初の瓶の中に入っている胡椒を使い切る前にミルが壊れてしまうからだ。
仕方がないので新しいミル付き胡椒を買って蓋だけ取って使いかけの瓶に付けていた。
なので、まだ使っていない胡椒ばかり溜まってしまっていた。

という訳で&安かったので、IKEAで前から欲しかったペッパーミルを買った。
IKEAは建物のサイズが大きく広い為か、サイズ感が狂いがちだ。何を買っても家に持って帰ってみると案外大きかったと感じる。このペッパーミルも例外ではなく、サイズは意外と大きくて、野球のバットとBICの4色ボールペンのちょうど中間位の大きさである。

臼の刃はセラミック製で、ちゃんと粗さの調整ネジも付いている。
最も細挽きにすると粉になるのだけど、特にこの細挽きにした挽きたての胡椒の味はピリッと辛く香りもとても良く美味しい。アカシア材の手触りを感じながらゴリゴリハンドルを回すのも楽しくてついかけ過ぎてしまう。

激安ドライブレコーダーの実力は?

近所の店の新春セールで安かったのでこれ(Iahiou kh-dr60)を買ってみた。3千円だった。
確かに娘が車を運転するにあたりドライブレコーダーが欲しいねと話してはいたのだけど、果たしてこんなもので用は足りるのだろうか?

3千円は本体価格だけで、取り付けは別途行わなくてはならない。ネットで調べると自分でも取り付け出来るようで、1時間位で仕上がる書いてあった。それで自分でやってみた所、案外簡単に出来た。(半日以上かかったけど)

さて、エンジンをかけると自動的に録画が始まった。その起動音を聴いた娘は、グランバの車と同じ音だと言った。どうも彼らもこの激安ドライブレコーダーを使っているらしい。

肝心のカメラの写りはこんな感じ。

2つ並んでいる左はフロントカメラ、そして右はリアカメラ。画質は見ての通りでこれは昭和時代の監視カメラですか? というレベルだけど、それでもちゃんと録画はされてはいて、これなら事故の時に証拠になってくれるだろうとは思った。

リアカメラは説明書通り後ろのガラスに取り付けた。当然だけど車の後ろから見た風景しか写っていない。
それより、リアカメラは前のダッシュボードのところに取り付けたらどうだろう? 運転中ずっと自分の顔を写すのだ。そして事故があった時はワーッと驚いている自分の顔を証拠に提出する。