このブログについて

ご覧いただきありがとうございます。このブログは出張撮影を行っておりますkln2の公式ブログです。

最近思うのは、ルールは人のアイデンティティに深くかかわっているのではないかという事です。ルールは身の回りに沢山あります。例えば、「クジラの肉を食べてはいけない」とか。ええ、マイナーなルールです。
ルールを守ることによってその人は「そのルールを守る人」になり守る人の集合に含まれるようになります。

人は生まれつき、傾向の強弱はあれ大抵何らかの集団に属してその文化の中で生きるものです。そして集団の中と外を分けるのはルールです。ルールは人が内面から世界を見て解釈するための枠組みとして働きます。文化とはルールの集合です。人は自分の育った文化越しに、つまりルールに則って世界を見ています。

一年の始まりにはよく、今年の目標を立てたりします。何でそんなことをするのでしょう?多分これは、自分で自分を規定するルールを作っているのだと思います。これは自分を自分たらしめるものです。

「自分」と一口に言っても、一つの体の中に一人の自分がいると感じるのはある意味錯覚であり幻想のような気がします。例えば「食べたい自分」と「痩せたい自分」が同じ体の中で同じ時間を共有しているのが本当のところです。この状態で首尾一貫した自分を保たせるものがルールなのではないかと思います。

吉川卓志
2024/1/1