自分のいる場所が自分で分かる事

始めて行く場所には独特の感覚があり、何を見ても新鮮に感じる。
この感覚はどの位続くのだろうかと思う。
例えば私は八王子も引っ越して来て5年になるのだけど、もう近所の大抵の場所に行っても馴染みの場所と感じる。でも、引っ越してきた当初はどこにいても、それこそ自分の家にいても自分は旅人のように思えた。

マウスの場合、特定の場所と連動して活性化する脳の場所が有る事が分かっているようだ。それには「場所細胞」という名前がついている。

人間にも似た仕組みは有るのではないかと思う。とすると、実際の物理的に自分の普段いる場所というのも人の脳を実際文字通りの意味で形作っているものであり、なので人にとって場所というものは相当大切なものなのではないかと思ったりする。

そしてこれは人から聞いた話なのだけど、家を新築したら同居していた親が自分の家にいることが分からなくなってしまい、折に触れて帰りましょう帰りましょうと言うようになってしまったというのを聞いた事がある。それは本人にとってはきっと辛い感覚なのだろう。

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