子供の頃TVで見た映画の中の一つに、人間くらいのサイズの植物が何故か根っこを引き抜いて歩きだし、人間を襲い始めるというものが有った。それはまあひどい映画で、お約束通りその植物に対して一通り試される武器は皆効果を上げず、努力の甲斐なく人がどんどん殺られてゆくのである。電気柵に触れて丸焦げになりながらなお辺りを見回すその植物達の様子には、TV越しながら本当に恐怖を覚えた。(もしかしてそれは夢で見たのかもしれないと心配になったのでググってみた所、その映画の名前は「The Day of the Triffids」との事)
なぜその映画を思い出したかというと、ウチから歩いてすぐの所にある元八王子市民センターの敷地でその植物に姿がそっくりな木を見かけたからだ。アップロードした写真がそれになる。
この枯草のような立ち姿をしているものはバナナだ。よく見ると先端に花が付き実がなっているのが分かる。一番先っぽに付いているものは花のつぼみで、花弁が一枚づつ開いた内側に未熟なナナがずらっと並んでいる。因みにこの蕾の部分も野菜のように食べることが出来て、でも特段味は無くてタケノコのような食感だそうだ。
しかし、バナナの木が観賞用として庭に植えられているのは極たまに見かけるけど、実が成っている所は初めて見た。八王子は東京都の中でも特に寒い場所なはずだ。それなのに南国の植物が冬を越し、こうして曲がりなりにも身を成らせているのは地球温暖化の影響だろうか?