筋トレは全ての問題を解決する(かも)

1か月くらい前、保育園のサマーキャンプを撮影する仕事の問い合わせを頂いたのをきっかけに筋トレを始めた。
その2日間のサマーキャンプは冬はスキー場となる場所で行われるのだが、子供たちを楽しませるイベントはみんなそのスキー場の斜面を登った上の方で行われる。そして参加する子供は何グループにも分かれて別行動をするので、カメラマンは一回登るだけでも大変なその丘を一日に何往復もする事になる。

私は今年54歳。正直自分でも年を感じる今日この頃だった。特にコロナに掛かってから(今まで3回も感染した)肺の調子が完全に戻らなくて、今までは自転車で普通に登れていた坂も息が切れて登れなくなってしまっていた。というか、昔は大好きだった自転車も体力が落ちてしまって全然飛ばす気力が出てこない。

という訳で、そのオファーは受け、そして筋トレを始めた。
というか、普通はこういう時「という訳で」という接続詞は使わないものだ。奥さんには何でそんな仕事を引き受けたのよと言われた。自分でもそう思う。

トレーニングというのは何でも、最初は辛いものだ。
やっているのは軽いダンベルを持って屈伸運動30回1セットを1セット…うーむ。少ないがしかし、息が苦しくて続かない。

所が、ひと月くらい経った頃、自分の中で何かのスイッチがパチッと切り替わった気がした。
体の底から若い力が湧いてくる。全ての景色が美しく感じる。
何か変だ。

たまには写真の話を

たまには写真の話を書こうと思う。何と言ってもここは写真屋のブログなのだ。
実は先日、ある写真家に私の写真を見てもらい、アドバイスを頂いてきた。X(旧Twitter)でレビューしますという案内があったので、申し込んでみたのだった。

その人はXでは自分のレビューは厳しいと述べていたのだけど、実際に行ってみるとそこまでけちょんけちょんというほどでもなくて、むしろ褒めるべきところもちゃんと見つけて褒めて下さる感じで、きれいに撮れている。このままメーカー系ギャラリーに応募しても問題ない。との事だった。

以下は教えてもらった事の要約。覚書として書いておこう。

構図が雑 現場ではもう少し立ち位置とか角度とか色々試してみるべし。この手の写真の場合は少し広めに撮っておき、最終的にトリミングで完成度を上げる。

種類が単調 展示を考える場合、写真にもっとバリエーションが有った方が良い。現場ではもう少し粘って、色々な角度、寄り引きを試すといいかも。脚立を持って行くと視点が変えられるのでお勧め。
なお普通この手の写真は良い天気と光を狙って撮るものだけど、写真のコンセプトによってはその限りでは無く時間帯や天気がバラバラな事も必然的であるのなら問題ない。写真の中には偶然性を重んじるタイプのものも有る。その際はステートメントで自分の狙いを伝える。

ステートメントについて 文章そのものは問題なくて面白いけど、写真とあまり合っていない。
写真は内容も撮り方も軽めだから、ステートメントも概念的なものだけでは無くて、例えばその場所を選んだ経緯などを書いた方が良い。そこにたまたま行ってみたのならその事を、場所を選ぶのに際してGoogleマップを使ったのならそういう事も書いて、写真とステートメントのつり合いを取ると良い。

展示方法について 横一列は伝統的なギャラリーでは良い方法だが、あなたの写真は内容が軽いから展示もカジュアルな方が合う。様々な展示を見て参考にしながら、展示案を工夫しなさい。

応募について 審査に際しては実績も見られるので、コンテストには積極的に応募するべし。応募要項をよく読めばこの手の写真が受かる可能性のあるコンテストも見つかるはず。
有料の何とかアワードであっても入選は実績になる。
また、展示はしておいた方がいい。探せば週4万位から借りられるギャラリーは有る。何なら地元の市民ギャラリーでも、展示の経験が無いよりずっと良い。
ZINEを作ったのならそれも経歴に書け。

その他 他の人の写真を見るのは良い勉強になる。特に東京都写真美術館には定期的に行って、目を養いなさい。無料で見られるギャラリー巡りも良いけれど、それは玉石混在だ。勉強の為ならぜひ都写美も見ておきなさい。