新しい村で蕎麦粉を買った

仕事帰りに、宮代町の「新しい村」に寄ってみた。

名前からして武者小路実篤の「新しき村」を連想させるのだけど、パンフレットを見る限り無関係のようだ。しかしそこには、”新しい村にかかわる全ての人が「農」という地域資源を媒介として「新しいコミュニティ」や「新しい価値観」を創造しそれらの仕組みを町全体に広げていく拠点にしたいという考えから名づけられました”と書いてあって、単に農産物を販売する道の駅のような施設ではなく、深い思想に基づいて作られ運営されている組織らしい。

とは言え、ここは売っているものも雰囲気も道の駅と言う感じでだれでも気軽に寄れる。そして値段が安い。そば粉が売っていたので買ったのだけど500gで550円だった。

そば粉は若干緑色をしていた。これはおいしいに違いない。早速蕎麦がきにして食べた所、香りが強く味も濃く、大変おいし。

蕎麦がきを知らない人がいるかもしれないので念のため書くと、これは蕎麦粉に熱湯を注ぎ、手早くかき混ぜただけの原始的な料理。出来上がりは丁度、何も入っていないお好み焼きの表面を剥いだ内側の部分みたいな感じになる。
生醤油とワサビを付けて食べるのが一般的だ。想像通りの味ではあるのだけど、これが蕎麦粉の味を純粋に楽しめるものだとして蕎麦好きの間では食べ継がれている。

所で、ふと「蕎麦がきが有るのにうどんがきが無いのは何故だろう」と思った。それで、小麦粉でうどんがきを作ってみた。写真を撮りながらの作業だったので少々ダマダマが出来てしまったが、やってみると案外それらしいものが出来る。
味も絶望的と言うほどでも無くて、例えば非常時なら小麦粉の一つの食べ方のとして有り得るかもしれない。とは言え蕎麦がきが蕎麦粉のおいしい食べ方として積極的に選択肢に入るのに対しうどんがき(とここでは呼ぼう)は、何もこんな事をしなくても他にもっとおいしい食べ方が有るでしょうという感じで、現在の世の中の成り立ちにはそれなりに理由が有ると知った。

ヨーグルトソースは背徳的な美味しさ

この間図書館で借りた「トルコで出会った路地裏レシピ」に載っていたヨーグルトソースが美味しかった。引用すると、

ヨーグルト・・・1/2カップ
ニンニク(すりおろし)・・・少々
レモン汁・・・少々
塩・・・少々

原文のままなのだが分量が全部少々なので少々困惑した。自分が作った時は、ヨーグルト1カップにニンニクを1/2片、レモンを1/2個、塩を小さじ1で作った。

元々ほうれん草を入れたリゾットのような料理のソースとして紹介されていたのだけど、作ってみた所これがま~あ旨いのなんの。リゾットの方も美味しかったけど、このヨーグルトソースがまた、ヨーグルトの濃厚な味にレモンの爽やかさが加わり、そこにすりおろしニンニクの刺激が重ねられるという悪魔的な味わいで虜になった。それからというもの作り置いて毎日食べている。

因みに写真はただの納豆ご飯。お米が茶色いのは玄米だから。