AIは原種チューリップを判別した

ウチの庭に見慣れない花が咲いている。何だろうこの花はと思ってGoogleレンズで調べてみたら「原種チューリップ」という答えが得られた。何のことは無い、去年自分でここに植えた球根が花を咲かせていたのだった。
私は別に、ここに球根を植えた事を忘れていた訳では無いのだけど、でもチューリップと言えばてっきり例の保育園児が描くような、蕾のような形が維持されるあの花が咲くとばかり思っていた。なのでこの藪からスティック土からフラワー的な花の形には不意を突かれたという訳だ。しかし綺麗な花だ。

それにしても感じるのは、Googleレンズというアプリケーションの凄さ。画像を写真に撮るだけで花の名前が分かってしまう。
生成AIが急速に発展して来ている昨今、それが人の仕事を奪うのではないか、いや奪うのは確実だと議論されているけれど、それより前にすでに画像認識AIは社会を変えてしまっているようだ。このアプリはもう花の名前の鑑定士という職業をほぼ死に追いやってしまった。誰にも気づかれずひっそりと。(そんな職業が有るのか?)

新しい村で蕎麦粉を買った

仕事帰りに、宮代町の「新しい村」に寄ってみた。

名前からして武者小路実篤の「新しき村」を連想させるのだけど、パンフレットを見る限り無関係のようだ。しかしそこには、”新しい村にかかわる全ての人が「農」という地域資源を媒介として「新しいコミュニティ」や「新しい価値観」を創造しそれらの仕組みを町全体に広げていく拠点にしたいという考えから名づけられました”と書いてあって、単に農産物を販売する道の駅のような施設ではなく、深い思想に基づいて作られ運営されている組織らしい。

とは言え、ここは売っているものも雰囲気も道の駅と言う感じでだれでも気軽に寄れる。そして値段が安い。そば粉が売っていたので買ったのだけど500gで550円だった。

そば粉は若干緑色をしていた。これはおいしいに違いない。早速蕎麦がきにして食べた所、香りが強く味も濃く、大変おいし。

蕎麦がきを知らない人がいるかもしれないので念のため書くと、これは蕎麦粉に熱湯を注ぎ、手早くかき混ぜただけの原始的な料理。出来上がりは丁度、何も入っていないお好み焼きの表面を剥いだ内側の部分みたいな感じになる。
生醤油とワサビを付けて食べるのが一般的だ。想像通りの味ではあるのだけど、これが蕎麦粉の味を純粋に楽しめるものだとして蕎麦好きの間では食べ継がれている。

所で、ふと「蕎麦がきが有るのにうどんがきが無いのは何故だろう」と思った。それで、小麦粉でうどんがきを作ってみた。写真を撮りながらの作業だったので少々ダマダマが出来てしまったが、やってみると案外それらしいものが出来る。
味も絶望的と言うほどでも無くて、例えば非常時なら小麦粉の一つの食べ方のとして有り得るかもしれない。とは言え蕎麦がきが蕎麦粉のおいしい食べ方として積極的に選択肢に入るのに対しうどんがき(とここでは呼ぼう)は、何もこんな事をしなくても他にもっとおいしい食べ方が有るでしょうという感じで、現在の世の中の成り立ちにはそれなりに理由が有ると知った。