おいしい牛乳を搾ります

うちの奥さんは牛乳の値段に鋭い関心を持っているようで、近所のスーパーでは各銘柄の牛乳が幾らで売っているのか全て把握しており、その上で買ってくるのは必ず値引き品だ。

このあいだコストコで買ってきたこれも、勿論値引き品である。
しかし本来は二本で700円超えの結構お高い牛乳。そんなに値段が高くて、本当に美味しいのか? と思うかもしれないが、普通に高温殺菌にもかかわらず味は大変よろしい。甘みとゆたかな香りがあり、まるで高級なアイスクリームを口にしているような味わいだ。

しかしこの牛乳、気になることが一点あって、それはパッケージ横のこの牛乳についての説明図の所。そこには「牛にやさしく、私にうれしい」として以下のような記述がある。

1.有機栽培の餌を与えます。
2.冷涼な気候の中で大切に育てます。
3.おいしい牛乳を搾ります。
4.皆様のもとへお届け!

私が気になるのは「おいしい牛乳を搾ります」の所だ。これって「おいしい牛乳」だけ絞っている事?「おいしくない牛乳」は一体どうしているの? と考え始めるともう気になって仕方がない。

自転車でもヘルメットが必要と言うけれど

今年の四月から、自転車に乗る時にもヘルメットを被らなければならなくなった。
しかし今の所、町を見渡してみても、スポーツ自転車は例外として誰も被る様子は見られない。
昨日も仕事で八王子~千葉間を車で移動したが、ヘルメットを被って所謂ママチャリに乗っている人はほとんどいなかった。
唯一、お婆さん一人が被っていたのだけど、その被っているヘルメットはスポーツタイプのいわゆるアミガサタケヘルメットでよく言えばカッコ良かった。でも多分今はそれしか手に入らないのだろうという印象を受けた。あのデザインは何とかならないものか。

自分のいる場所が自分で分かる事

始めて行く場所には独特の感覚があり、何を見ても新鮮に感じる。
この感覚はどの位続くのだろうかと思う。
例えば私は八王子も引っ越して来て5年になるのだけど、もう近所の大抵の場所に行っても馴染みの場所と感じる。でも、引っ越してきた当初はどこにいても、それこそ自分の家にいても自分は旅人のように思えた。

マウスの場合、特定の場所と連動して活性化する脳の場所が有る事が分かっているようだ。それには「場所細胞」という名前がついている。

人間にも似た仕組みは有るのではないかと思う。とすると、実際の物理的に自分の普段いる場所というのも人の脳を実際文字通りの意味で形作っているものであり、なので人にとって場所というものは相当大切なものなのではないかと思ったりする。

そしてこれは人から聞いた話なのだけど、家を新築したら同居していた親が自分の家にいることが分からなくなってしまい、折に触れて帰りましょう帰りましょうと言うようになってしまったというのを聞いた事がある。それは本人にとってはきっと辛い感覚なのだろう。

無印の名刺入れ

今まで使っていた名刺入れを機材の撤収中に踏んづけて壊してしまったので、代わりにこれを使い始めた。
これはウチの奥さんが随分前に買って使わないので仕舞ってあった無印良品の名刺入れ。同店の、正月の福袋の中に入っていたものだ。

そう、福袋。今でこそ年末年始の素敵なイベントになった感のある福袋だが、もともとは古い商店街のお店が一年の売れ残りをまとめて売ってしまおうというものだった。
無印の福袋にも若干その雰囲気を感じる。この名刺入れは、売れ残り、それも理由があって売れ残り、仕方がないから福袋に入れちまえと言われて他の売れ残り商品とカップリングされたような印象を受ける。率直に言って使いにくいのだ。

具体的には、ノッチは上蓋側に付いてるのだが、その上蓋はノッチの反対側の面も覆うようなデザインになっており、ケースを保持する手の力とノッチを開けようとする手の力の方向に矛盾が生じ、蓋を持った手で蓋を開けることが出来ない。

ケースは四方を壁に囲まれていて、名刺を取り出すには一箇所ある切り欠きに指を入れてそっと持ち上げるしかない。(名刺入れは普通どこか一辺がフリーになっているものだ)

しかも、ケースの素材がプラスティックのため静電気を帯び、蓋を開けると名刺が一枚中途半端に、こんにちは~という感じでくっ付いて来る。

ただ、白い見た目はいかにも無印という感じで悪くないとは思う。

ポケットオーガナイザー

発表会の撮影には、手元を照らす懐中電灯、テープや席を確保する紐を切る時に使うナイフ、三脚座を開け締めするバールのようなものが必要で現場ではズボンのポケットに入れているのだけど、ポケットの中ではどうにも収まりが悪いなあと、いつも思っていた。

写真のこのポーチは最近、近所の100円ショップで見つけたもの。
商品名はコインケースとなっているが、外側にもポケットがついているのが特徴で、商品の意図としてはこの中にセットされているゴム紐に鍵を付けて使うというものらしい。

この、縦12.5cm、横7.5cmのサイズがズボンのポケットにちょうどいい感じで使いやすい。出し入れしやすいし、ポケットに物を入れても音がしないのも良い。そして何より、7つ道具が一塊になっている佇まいにワクワクする。

調べた所、この手のポケットの中を整理する鞘のような商品は「ポケットオーガナイザー」と言われる、結構昔から有るジャンルのものらしい。
こんなに良いなら無印良品とかで扱っても良さそうなものだけど、どうなんだろう?
これに問題が有るとすると、中に入れる道具もアップグレードしたくなってしまう事だろうか。

西八王子は住みやすい街らしい

朝、奥さんの実家からLine電話がかかってきた。ニュースで、西八王子が日本で一番住みやすい街に選ばれたと読んだとの事。

疑問である。
大体、「西八王子」はJRの駅の名前であり、市の名前でも町の名前でもない。西八王子が最寄り駅という意味なら、駅からバスで20分のウチも西八王子となってしまう(だからグランマもウチに電話を掛けてきたのだ)

とは言え、ウチから一応徒歩圏内にはコンビニとドラッグストアとスーパーマケットと出張所と郵便局は有り、住みにくくは無いと思う。
さらに、近所には新しくスーパーマーケットとドラッグストアが建築中であり、八王子市幹線 43号もどんどん建設が進み、畑や桑畑も次々に住宅に変わって新築住宅が出来ていて、私達が住み始めた5年前に比べると、まあ発展してるようではある。

でも、徒歩圏内と言えばウチから徒歩圏内の、地元の人が勝手に作っている事で有名な流れ橋はこんな感じです。

30年前のパーカーソネット万年筆

これは、最近筆記用具に凝っている娘が母親の手から開放し、獲得したパーカーソネット。しばらく使われていなかったので、ぬるま湯につけて固まったインクを溶かしている。

これは、元の持ち主が20代の時に彼女の父親からプレゼントされたものとの事。とすると、買ってからもう30年くらいは経っている事になる。
ご存知の方も多いと思うが、パーカーソネットは大ベストセラーの万年筆で何が良いかというとまず細い事。表記の割に太いのが多い外国製のペンの中にあってこれはペンポイントが小さく更にはインクフローも少なく、ペン先の表記通りに細い字が書ける。写真のこれはFだ。FだとFらしくちゃんと細くて、手帳に漢字を書くのに全く問題がない。
そして、そんな渋いインクフローにもかかわらず字を書いていて全くかすれる気配を見せない。
ペン先はしなやかで紙への当たりは柔らかく、細字の割に滑り具合も良く、普段遣いにはまあこれ以上のものは無いだろうという感じがする。

ただこれはペン軸の上の方が真鍮製、下の方がプラスティック製で、バランス的には若干上が重たく、ここは好みが分かれる所だと思う。

ラミーのコンバーターが使えた。


SEO対策もしなければ

どうも今のインターネットはほぼGoogleが支配しているようで、ググっても出てこないホームページはこの世に無いに等しいと言っても良いかもしれない。

その点、ウチのホームページはどうもSEO対策は上手く行っていないようで、大抵のキーワードでは検索しても結果から除外されてしまう。これはもとプログラマーの私としても歯がゆい。

Googleも検索結果の品質向上には力を入れているようで、一時期のようにまとめ記事ばかりが検索上位に上ってくることは無くなったと思う。要領の良い人ではなく真面目にやっている人が報われるのは良いことだ。
ただ、ブログでおちゃらけた事ばかりを書いていると写真関係のホームページとは見なされず検索順位が落ちてしまうかもと心配になる。なんとなくブログだけ読んでいたらAIでなくても、自分で読んでも写真屋だとは思えない。何とかしなければ。

写真屋が責任を持って書ける事と言えば「写真のとり方講座」位だろうか?
第一回目は、「初めてのカメラの選び方」
この記事を読んでおられる方は大抵、スマホをお使いと思う。すると、そこにはカメラが付いている。
何と、この講座は始めてすぐに終わってしまうのだった。

サンタクロースについて思うこと

発表会の飾りに使われた風船を頂いた。本当は花束のように整えられていたのだけど、帰りに山道を走っていたらカーブでバラバラになってしまったので自分で差し直したら結構難しくて、これは華道、いや風船道だと思った。

しかし、”メリークリスマス”である。若い頃は謎だった。何でクリスマスを祝う親は子供に、いずれは絶対にバレるサンタさんがおもちゃをくれるという嘘を付くのかという事が。

これは想像なのだけど、自分の子供にサンタクロースの嘘を信じさせる親の動機は、子供に自分の言うことを聞かせるための権威として利用したいという事なのではないかと思う。つまり、
「あたしの言うことを聞かないと、サンタさんがおもちゃをくれないよ」と言って子供を従わせたいのではないかと。

なら、何で親である当人がおもちゃのプレゼント与奪件を掴んで行使するというスタイルにしないかと言えば、理由はだいたい次のようなものだと思う。

・親の理不尽な要求に対する不平不満が直接親に向かう事を避けられる。
 なんせサンタさんのする事なので、自分はコントロール出来ないという体を装うことが出来るので。

・親の目の届かない所でも、想像上の監視の目が光っていると恐れさせることが出来る。
 サンタクロースの目はあまねく全地を見張っていると子供が勝手に想像を膨らまさせ、こちらが言う以上のことを恐れたり敬ったり喜ばせようと努力させることが出来る。

つまり、サンタクロースの嘘を信じる子供は勝手にいい子になってくれるのだ。凄いなサンタクロース。

三鷹跨線橋

ここははJR三鷹駅から線路沿いに少し歩いたところにある、操車場を跨ぐ三鷹跨線橋。
良い眺めである。

この橋は地元の人には人気のある場所のようで、この日にも子連れ、明らかな電車好き、犬の散歩、カメラを持った人にタバコを吸いに来たちょっとアウトローな人と、結構な人出だった。
特に夕方の時刻になると、富士山見物に多くの人が集まった。
実は私もここが好きで、三鷹に来る機会がある度に来る場所だった。

場所とは、ここまで来る道のりの体験であり、空気であり、音であり、其処にいる他の人々であったりする。ここが無くなるという事はその全てが無くなるという事で、結構寂しいものだ。